ペット予防医療センターのスタッフを紹介します

ペット予防医療センターでは、総勢およそ160名あまりのスタッフが
各地の診療所や動物病院で日々、仕事に励んでいます。
現場で活躍する気鋭のスタッフにインタビューを行いました。

一番大事なのは意思。
意思があれば、あとは機会を求めて行動するだけです。

MASAHIRO ITO

獣医師/コーナン足立扇どうぶつ病院・草加診療所伊藤匡広

ペット予防医療センターに入社する前の略歴を教えてください。

伊藤:2つの大学を大学院まで出ているので学生時代が長かったです。その頃にペット予防医療センターと他の開業医の元で掛け持ちのアルバイトを始めました。1年ほどアルバイト勤務をし、そのままペット予防医療センターの正社員になったので、職歴としてはここが初めてです。

ペット予防医療センターに入社しようと思った理由を教えてください。

伊藤:個人病院よりこっちの方が働きやすかったからです。個人病院は閉鎖社会ですからずっといるのは嫌でした。あと、個人病院ではどうしても院長の診療方針が第一になります。ここでは1人の価値観を押し付けられることがないのがメリットでした。

 自分で開業しなかった理由も同じです。好きなことをやってほしいので、押し付けることをしたくないんです。私が院長をしている足立扇どうぶつ病院でも基本的にはそう考えています。ただ、失敗しないということがまずありえませんので、誰かが失敗をしたときは「次からはこうした方がいいんじゃないですか」と提案をすることを心がけています。

入社してからどうやって仕事を覚えていきましたか?

伊藤:自分で勉強もしましたが、先輩の獣医師から技術を盗んだり、吸収するのがほとんど全てですね。最初の方だけ付きっ切りで教えていただいて、その間に色々な先輩の獣医師の技術を覚えました。

 診察も、最初は1人ではできませんでした。そこから先輩の獣医師に教えてもらい、徐々に独り立ちできるようにしていきました。自分の受け持った診療所で避妊去勢をしたいという人がいれば、近隣の動物病院に来院して頂いてオペをしに行きました。休みの日に出向いたりもして、そうやって技術を磨いていきました。

学ぶ姿勢があるからこそ今できるようになったということですか。

伊藤:一番大事なのは意思です。意思があれば、あとは機会を求めて行動するだけです。獣医師で免許を持っているのでやれること無限です。学びたい技術があれば週1回、動物病院に勉強をしに行くとか、探せば受け入れてくれるところはあると思います。

 そこで技術を学べれば会社にとってもプラスになりますし「いいよ」って言ってくれると思います。やりたいことがあるのなら意思表示をして話を通してもいいんです。

飼い主さまご自身に「自分で対処できることは何か」
を考えてもらうことが大事です。

先生にとってのやりがいを教えてください。

伊藤:動物たちがどうしてこうなっているんだろう、というのを考えるのが好きなんです。「どうして」を考えて「どうしてこうなったのか」を飼い主さま方にご説明をして、それで安心して頂けるのがやりがいです。

 気を付けなくてはいけない所はその子によって違うので「飼い主さまが見て、異変に気付いて、病院に連れて来る」というのが一番の予防になります。飼い主さまご自身に「自分で対処できることは何だろう」と考えてもらうことが大事だと思っています。知識が無いから病院に来れなかったと言うのをなるべく無くしたいです。

0.5次診療に対して思うこと・している取り組みを教えてください。

伊藤:1次診療と比べてというところだと「病院に1回行った方がいいよ」ということははっきり言うようにしています。特に「病院に行っていても治らない」みたいな話の時は動物病院や他院へのご案内もします。セカンドオピニオンですね。

 飼い主さまにとって、0.5次診療は話しやすいというメリットがあります。「治療は近所の病院でやっているけど、予防はペット予防医療センターで」という飼い主さまも少なくないです。予防医療は強制ではないですし、20分1枠とゆっくり話が出来るので相談がしやすいんだと思います。

「自分が何をやりたいのか」をはっきりとさせて、
努力すればおのずと出来るようになっていきます。

どんな人がペット予防医療センターに向いていると思いますか?

伊藤:面白いと思う人が向いているんじゃないですかね。飼い主さまとのやり取りが面白いだとか、診察することが面白いだとか、チャレンジして、そういうことが面白いと思える人が向いていると思います。

 あとは、少し語弊がありますが「誰でもできる」と言うところが良いところだと思います。高齢であっても条件さえ整えればやれますし、本当に何もわからないような新人さんでも「自分が何をやりたいのか」というところをはっきりとさせて、努力さえすればおのずと出来るようになっていくと思います。特に診療所は1次診療に比べると要求も難しくないので、スタートにも向いています。

 新人の方でもできますし、他のキャリアを積んだ人が臨床に転向したい。というのもできると思います。そこから上は制限がないので、やる気によってどこまで出来るかは本人次第です。

これから入社される方に向けてメッセージをどうぞ。

伊藤:私はもちろん犬猫を救いたいという気持ちもありますが、それ以上に飼い主さまの役に立ちたいという思いでペット予防医療センターに勤務しています。皆さんも人それぞれ目標があって獣医師になったかと思います。今後、何らかの分岐があった際には「自分はこの為にやっている」「こういうことがしたい」という目標を大切にしてほしいと思っています。

 ペット予防医療センターには0.5次診療・1次診療の2パターンの診療があります。これから入社される皆さんには、そのどちらも体験して、良いとこ取りをして、どちらが自分の目標に近づけるかの判断をしてほしいです。

[ いとう・まさひろ ]
東京農工大学農学部獣医学科卒。在学中にアルバイトとしてペット予防医療センターにて診療所勤務に従事する。その後、勤務経験を通じて小動物臨床を志し、大学院を単位取得退学後、正社員となる。診療所勤務を続けながら、弊社動物病院にて一般診療や避妊去勢手術などの技術を習得し、現在に至る。

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