ペット予防医療センターの獣医師を紹介します

ペット予防医療センターでは、総勢およそ30名あまりの獣医師が
各地の診療所で日々、仕事に励んでいます。
[ 0.5次診療 ]という新しい獣医療の現場で活躍する
気鋭の獣医師のみなさんに、お話をうかがいました。

予防医療に関心のある先生や、飼い主さまと会話が足りていないと 感じていらっしゃる先生は、一回、扉を叩いてみてください。

SANAE ISOGAI

獣医師/アリオ上田診療所磯貝早苗

当診療所に就職するまでの略歴をお聞かせください。

磯貝:大学を出て5年間、地方公務員として保健所に勤務しました。子供ができたのを機に退職して、それから10年間は専業主婦です。主人が自営業をしていますので、子供をおんぶして手伝いに出たりで3人の子供を育てました。

 そんなとき、たまたま飼っていた犬がケガをしまして。診ていただいた動物病院に誘われる形で勤務医になり、結局2カ所の病院でトータル8年弱、勤めることになりました。

どうしてペット予防医療センターに転職されたんですか?

磯貝:前に勤めていた動物病院は、すごい数の患者さんを診察するところでした。

 数年経つうちに、だんだん、「これでいいのかしら? なんだか自分のやりたいことと違う…」というズレを感じ始めまして、じっくり飼い主さまと向き合える職場を探しました。求人サイトを見ていたら、ペット予防医療センターが条件にぴったりでしたので、応募したんです。

「子育て支援給付金制度」が魅力的だったそうですね?

磯貝:そうなんです。情報欄に特記事項があって「15歳未満の子育て中の方が対象」と書いてあったんですね。「あ、うちは中学生だから該当するな」と思ってエントリーしました。

 2017年7月のアリオ上田診療所オープンに合わせてアルバイトで就職。以来、火水土(隔週)日の10時から19時のシフトで働いています。

 子育て支援給付金は、とても助かってます。土日に私が診察で家を空けるので、子供たちがお弁当を買って食べるんですね。その食費に充てています。

一言で言うと、やりたかったことが初めてここでできたって感じです。

実際に勤務してみて、いかがでしたか?

磯貝:とにかく私にすごく合っている。私、人と話をするのがすごく好きなんです。一言で言うと、やりたかったことが初めてここでできたって感じです。

 今はたとえば、フィラリア薬にもさまざまな製品がありますから、お客さまにきちんと説明して選んでいただきます。端折(はしょ)らずていねいにお話しすると、付加価値の高いほうを選んでくださる飼い主さまが圧倒的に多いんですよね。

 お金があってもなくても、飼い主さまにはそれぞれニーズがあって、最適なアドバイスを求めていらっしゃると思うんです。私はそれにお応えしようと、この職場を選びました。

飼い主さまの反応はどうですか?

磯貝:「通年予防」を呼びかけているんですが、月1回の割合で予約を入れてくださる飼い主さまがかなりの割合になりました。

 なかには高速道路を片道1時間半かけていらっしゃる方もいるんです。「高速代がもったいないから、フィラリアのお薬は7ヶ月分お出ししておきますね」
と言うと、「いやいや、毎月、診てほしいから来ます」。

 今では、この診療所を任せてもらえて本当によかったなと思っています。

予防医療に関心のある先生や、飼い主さんと会話が足りていないと感じていらっしゃる先生は、一回、扉を叩いてみてください。

0.5次診療については、どういう取り組みをされていますか?

磯貝:身内に愛犬の口臭が酷いので診てほしいと言われてびっくり。歯根膿瘍寸前まで悪化していました。
仔犬の時から歯磨きの習慣を付けていれば予防できたのに、と思うと残念で仕方ありません。

 そんなことがきっかけで、アリオ上田診療所ではデンタルケアについて積極的に働きかけることにしています。

 仔犬には、指に歯磨きペーストを少し付けて舐めさせてみます。舐めてくれたら歯磨きの癖を付けやすい子ですので、飼い主さまに歯みがきペーストをおすすめするんですね。

「甘噛みしたら、手にちょこっと付けてペロペロさせてあげてください。誤って痛いぐらい噛んじゃったら、ダメよとしつけてくださいね」

そんな感じで説明すると、飼い主さまも納得して取り組んでいただけます。

 歯磨きの習慣がついたら、今度はサンプルのベジデントフレッシュ(ガムのサプリメント)を少し囓らせてみる。食いつきの良い子には、歯磨きに加えてこちらも試してみるようにおすすめします。

 予防医療は説明が大切。納得したうえじゃないと飼い主さまには取り組んでいただけません。きちんと説明できるかどうかが重要ですね。

これから入社される方に向けてメッセージをどうぞ。

磯貝:予防医療に関心のある先生や、飼い主さまと会話が足りていないと感じていらっしゃる先生は、一回、扉を叩いてみてください。基本的な診療~会計の流れを押さえておけば、1コマ20分間の予約枠をどう使うかは先生次第なんです。

 私が通年予防を診療の柱にしたいと会社に相談したら、即座に本部の獣医師サポートチームから、「先生がやりたいことを提示してもらえれば、できるかぎりのお手伝いをします」と返事がきました。そして、実際に動いてくれる。すごく助かっています。

 私は自分なりに工夫して、前月より今月の予防医療の取り組みを創意工夫していきたいタイプの人間で、「次は何をしようかな?」と常に考えているところがあります。たとえば、予約数が減る1~3月にどうやって来院してもらったらいいか。「そういえば体脂肪計があったな。そうだ、体脂肪率の測定とオーラストリップ(口腔内衛生管理)をセットにして健康管理のキャンペーンを張ろうか」そう思いついて本部に相談したら、すぐにハガキで飼い主さまに案内を出してくれました。結果、多くの方が利用されて、満足度も高かったと伺っています。

 ここは可能性がすごくある職場だと思います。

[ いそがい・さなえ ]
北里大学獣医学部出身。獣医師免許取得後、地方公務員として5年間、勤務。結婚、出産を機に退職し、専業主婦に。子育て中心の生活を10年間送った後、1次診療の動物病院に勤務する。その後、ペット予防医療センターに転職し、現在に至る。

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